
愛猫がいきなり布団やソファにおしっこをされたら、ショックですよね!
「もしかして私に怒っているのかな?」と心配になる飼い主さんも多いのではないでしょうか。
実は、猫がトイレを外すのは仕返しや意地悪ではなく、何らかのサインなんですよ!
病気・トイレ環境への不満・ストレス・加齢など、さまざまな原因が隠れていることがあります。
この記事では、猫がトイレを外す主な原因と、それぞれの対策方法をご紹介します。
愛猫のトイレトラブルを解決するための糸口が見つかるはずですよ!
猫がトイレを外すのは「SOS」のサイン

まず大切なことが1つあります。
猫がトイレを外すのは、飼い主さんへの仕返しや怒りの表現ではありません。
獣医学的には「不適切排泄」と呼ばれ、医学的な問題やストレス、環境要因から生じる行動です。
猫ちゃんは「何かおかしいよ!助けて!」とあなたに訴えているんですね。
ですから、叱ったり怒ったりするのではなく、「なぜそうするのか」という原因を探ることが何より大切なんですよ。
ここからは、猫がトイレを外す主な5つの原因を、詳しく見ていきましょう!
原因その1:病気が隠れている可能性
最初に疑うべきなのが、病気やけがです。
急にトイレを外すようになったなら、真っ先に動物病院で診てもらうことをおすすめします。
膀胱炎や尿路結石などの下部尿路疾患
膀胱炎や尿路結石になると、頻尿や排尿痛が起こります。
猫ちゃんは「トイレまで我慢できない」「痛くてトイレの場所が怖い」という状態になってしまうんですね。
怖いことに、排尿時に痛みを感じたトイレという場所そのものを避けるようになることもあります。
つまり、トイレが「痛い場所」として記憶されてしまうわけです。
腎臓病や糖尿病などの全身性疾患
腎臓病や糖尿病になると、排尿量が増えたり、体調が悪化して粗相につながることがあります。
特にシニア猫さんは注意が必要ですね。
消化器疾患・下痢・便秘
腸の病気や下痢で急に排便したくなったり、排便時に痛みを感じたりするとトイレを避けるようになります。
便秘の場合も、トイレでの不快感がストレスになることがあります。
病気の見分け方のポイント
以下のような症状が見られたら、すぐに動物病院へ連絡してくださいね!
- 急に粗相が増えた
- 何度も少量ずつ排泄している
- 血尿や血便が見られる
- 排尿・排便時に痛そうに鳴く
- 食欲がない、元気がない
- 水をよく飲むようになった
「最近ちょっと様子が変だな」くらいでも構いません。
獣医師さんに相談することが、愛猫の健康を守る第一歩ですよ!
原因その2:トイレ環境への不満
病気ではなさそうなら、次はトイレ環境をチェックしてみてください。
実は、猫ちゃんはトイレの環境にはとても敏感な動物なんですね!
トイレが汚れていたり、臭っていないか?
猫ちゃんはきれい好きで有名ですよね。
汚れたトイレは絶対に使いたくない!という子がほとんどです。
毎日のトイレ掃除は、実はとっても重要なんですよ。
1日に2回以上、できれば固まった砂や便をこまめに取り除く習慣をつけてみてください。
トイレの場所が落ち着かないのでは?
人通りが多い・騒がしい・急に場所を変えたというトイレの配置の問題も考えられます。
猫ちゃんは安心できる場所でないと、トイレを使ってくれません。
トイレは寝床や食事場所から離れた、静かで落ち着ける場所に設置するのがポイントですね!
トイレのサイズや猫砂は本当に合っていますか?
トイレが小さすぎたり、深すぎたり、出入りしづらいと猫ちゃんは避けます。
また、猫砂の粒の大きさ・材質・においが猫ちゃんの好みと合わないことも原因になるんですよ。
一般的には、約5cm程度の深さの猫砂を好む猫ちゃんが多いとされています。
「この砂じゃ嫌だ」という猫ちゃんの声を聞いてあげてください!
多頭飼育の場合、トイレの数は足りている?
複数の猫ちゃんを飼っている場合、「頭数+1」のトイレ数が推奨されています。
つまり、猫ちゃんが2匹なら3個のトイレが必要、ということですね。
他の猫に邪魔されたり、自分のトイレを勝手に使われるストレスから、別の場所で排泄するようになることもあります。
原因その3:ストレスや不安、環境変化
猫ちゃんは、私たちが思う以上にストレスに敏感です。
環境が変わると、ストレス行動として粗相が出ることがあります。
最近、生活に大きな変化がありませんか?
以下のような変化はありませんでしたか?
- 引っ越しをした
- 家の中の家具を大きく模様替えした
- 新しいペットが来た
- 赤ちゃんが生まれた、家族が増えた
- 家族の在宅勤務が終わり、不在時間が増えた
- 来客が多くなった
こういった変化が粗相のタイミングと重なっていないか、思い出してみてくださいね。
猫ちゃんは新しい環境に慣れるまで、かなり不安定になることがあります。
飼い主さんとの関係性の変化も大切
仕事が忙しくなって、猫ちゃんと過ごす時間が減ったという場合も注意が必要です。
猫ちゃんは飼い主さんからの注目が減ると、不安になったり行動に変化が出たりすることがあります。
少しの時間でもいいので、毎日猫ちゃんと遊んだり、スキンシップを取ったりする時間を作ってあげてくださいね。
原因その4:マーキング行動
実は、通常の粗相とは別の「マーキング」という行動があります。
壁や家具の垂直面に尿をかける行動のことですね。
マーキングはどんな時に起こるの?
発情期に入った猫ちゃんや、縄張りを主張したい時、また不安が強い時にこの行動が出ます。
通常の排泄と違い、腰を高く上げて垂直面にかけるのが特徴です。
避妊・去勢手術を済ませていない猫ちゃんの場合は、手術を検討することでマーキング行動が減ることがあります。
原因その5:加齢や認知症、関節炎
シニア猫さんの場合、別の視点も必要になってきます。
トイレまで行く体力や判断能力が低下している可能性があります。
認知症で場所が分からなくなることも
高齢の猫ちゃんが認知症になると、トイレの場所が分からなくなってしまうことがあります。
すべての部屋にトイレを置く、夜間用に寝床の近くにトイレを置くなどの工夫が役立ちますよ。
関節炎でトイレに行けない
関節炎がある高齢猫さんは、トイレの段差や出入りが痛くて、トイレを避けるようになることがあります。
出入りしやすい浅いトイレに変更したり、段差をなくしたりしてあげてください。
トイレ環境を整えるチェックリスト
猫ちゃんのトイレ問題を解決するために、以下をチェックしてみてください!
- トイレは1日2回以上、毎日掃除している
- トイレの個数は「猫の頭数+1」以上
- トイレの場所は静かで落ち着いた環境
- 食事場所や寝床から離れた場所に置いてある
- トイレのサイズは猫ちゃんの体より一回り大きい
- 猫砂の深さは約5cm程度に保たれている
- 猫砂は猫ちゃんの好みに合ったものを使っている
- 最近、大きなストレスや環境変化がない
- 健康診断で病気がないことを確認している
猫ちゃんのトイレトラブルは、必ず解決できます!
猫がトイレを外すのは、決して飼い主さんへの仕返しではなく、何らかのサインです。
原因は人それぞれですが、病気・トイレ環境・ストレス・加齢という5つの大きな要因から考えることができます。
大切なのは、「なぜか」という原因を丁寧に探ることですね。
急に粗相が増えたら、まずは動物病院で病気がないか確認し、その後トイレ環境やストレスをチェックするという流れをおすすめします。
愛猫さんの行動の背景には、必ず理由があります。
その理由を理解し、丁寧に対応することで、トイレトラブルは改善されることがほとんどですよ!
今日から始めてみませんか?
猫ちゃんがトイレを外すようになったら、まずは以下の順序で対応してみてください。
- 動物病院で病気がないか診てもらう
- トイレを1日2回以上掃除し、きれいに保つ
- トイレ環境(数・場所・砂の種類)を見直す
- 最近のストレスや環境変化を思い出し、改善できることを考える
- それでも改善しなければ、動物行動学の専門家に相談する
愛猫さんは、あなたに何かを訴えようとしています。
その声に耳を傾ければ、きっと二人の絆もより深まるはずですよ!
愛猫さんのトイレトラブルが早く解決して、楽しい毎日が戻ってくることを応援しています。
まずは今日から、トイレの掃除を丁寧にしてあげることから始めてみてくださいね!